「日光・ふじの原病院(仮称)」新設プロジェクト始動
SDGs持続可能な医療を提供すべく、グローバル視点で地域と世界をつなぐ
“すべての人にやさしい病院”を開設へ
旧・獨協医科大学日光医療センターの跡地に、医療法人鬼怒川クリニック(栃木県日光市)は、次世代型医療施設「日光・ふじの原病院(仮称)」を新設するプロジェクトを本格始動しました。 本プロジェクトでは、透析センター(30床)を現行のまま継続しつつ、第1期として入院病床30床を新設、さらに翌年には30床を増床し合計60床体制とする計画です。
病院長には、元京都大学病院長・田中紘一 医師が就任し、臨床・学術両面において新しい視点を活かした医療体制を構築してまいります。

患者さん・家族・地域・医療者すべてにやさしい医療を実現
単なる医療の提供にとどまらず、患者本人はもちろん、家族、地域住民、そして医療従事者にとってもやさしい病院を目指します。私たちは、「共に過ごす」「支える」「つながる」という価値観のもと、以下のような取り組みを計画しています。
• 家族が滞在できる入院施設(欧米の病院に学ぶ設計)
• 地域健診センター機能の強化により、病気の予防と早期発見を推進
• へき地診療・在宅医療の展開による医療の地域格差解消
• 日光の自然資源を活かした代替医療(ご当地栄養療法・温泉療法など)
• 再生医療・先進医療の導入:
次の病気への細胞・細胞外小胞(エクソソーム)を活用した治療
・認知症:神経炎症の抑制や認知機能の改善支援
・新型コロナ後遺症:慢性疲労・ブレインフォグなどの症状緩和
・間質性肺線維症:肺の炎症進行抑制および線維化の軽減
・膝関節・全身関節疾患:脂肪幹細胞による治療
• 国際観光医療の推進:日光の伝統文化、観光資源、温泉を楽しめる
• 国際遠隔医療支援センターの開設:アジア・中央アジア地域への医療協力
• 海外医療従事者向け教育プログラムの導入
• “日本初”のグローバル医療システムの実証拠点として、持続可能で先進的な医療サービスのモデルを提示

最先端テクノロジーと効率的な医療運営体制
当院では、テクノロジーを単なる自動化の手段ではなく、人にやさしい医療を支えるインフラとして活用していきます。
日本の病院は、これまで限られた環境の中で、ナースコールや離床センサーといった従来の仕組みを使いながら、多くの患者さんを支えてきました。しかし、近年では医療のあり方も変化しつつあり、ご家族とともに過ごせる個室空間や、最新の医療ICTによる見守りやケアが、低コスト化を推進し世界各国では標準となりつつあります。私たちは、こうしたグローバルスタンダードを取り入れた病院づくりを進め、国内外のどなたにも安心してご利用いただける、新しい医療のかたちを目指しています。
『患者さんと家族に満足を、地域に安心を、医療従事者にやりがいを』
新しい病院では、先進医療の提供と人間的なケアの調和を図りながら、
・患者さんと家族が納得、安心できる医療の提供
・働きがいと誇りを持てる医療職の環境整備
・地域との共生と発展に寄与する医療経営の確立
これらを同時に実現してまいります。